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概要

たかまつらっこ2021

 お子様のしぐさや行動で、気になることはありませんか? 発達の偏りに気づくポイントを紹介します。ここにあげたものは一例です。個人差があるので、すべての項目が当てはまるわけではありません。こんなことは、ありませんか? 子どもの気になる行動手のかからない赤ちゃん/よく泣いて手のかかる赤ちゃん光や音に敏感、皮膚感覚が過敏、服の肌触りに敏感抱っこしても、のけぞったりして抱きにくい人見知りをしない/ 人見知りが激しい指さしをしない目が合いにくい、人と関わらない2 歳を過ぎても言葉が出ないオウム返しがとても多いかんしゃくを起こす、奇声をあげる好きなことはよく話す動き回る、落ち着きがないしゃべらない、言葉に遅れがあるこだわりが強い、同じ動作や遊びを繰り返すいつもと違うと強い不安に陥る初めての人に物怖じしない順番を待てない落ち着きがない得意と苦手の差が大きい など発達障がいを知る 発達障がいは、脳の使い方が他の人と異なることによって生じます。親の育て方や環境が原因で起こるものではありません。発達の早期に行動の特徴が現れますが、幼児期には子どもはこのようなものだと見過ごされることもあります。多くは、集団生活の中で、他の子どもとの違いが明らかになってきます。育ち方や人との関わり方が一般といわれている子どもとは違っているので、親は「育児がうまくいかない」と感じることも多くあります。外見では分かりにくいため、周囲の人からは親のしつけができていないとか、わがままな子、変わった子など偏見や誤解を受けることもあります。治療したから治るというものではありません。また、治す必要もありません。しかし、周囲の大人が子どもが持っている発達の特性を知って、環境や対応方法を工夫して接することで、子どもの生活上や学習上の困難さを軽減できることが分かってきました。そのために、早期発見と早期からの対応と支援が重要です。発達障がいについて広汎性発達障がい学習障がい(LD)注意欠陥多動性障がい(ADHD)知的な遅れを伴うこともあります。自閉症アスペルガー症候群厚生労働省資料より 障がいの種類を明確に分けて診断することは大変難しく、それぞれの障がいの特徴が少しずつ重なり合っている場合も多くあります。また、年齢や環境によって、目立つ症状が違ってくるので、診断された時期によって診断名が異なることもあります。 発達の特性のことを、発達の凸凹(でこぼこ)と表現する専門家もいます。その子どもがどんなことが得意で何が苦手なのか、どんな長所や魅力があるのかを知り、「その子」に合わせて支援していくことが大切です。 ある一定の基準に合わせることは難しくても、強みや長所を社会的に役立つ形で発揮できるようになることで、自分らしく生きていく道を見つけることができます。そのためにも、家庭や学校や地域など、周囲の大人たちが障がいを正しく理解し、必要な支援をしていくことが重要です。  同じ人に、いくつかのタイプの発達障がいがあることも珍しくなく、そのため、同じ障がいがある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという特徴があります。  子どもの頃に診断を受け、周囲からの理解を受けて成長した人たちの中には、成長とともに症状が目立たなくなる人や、能力の凸凹をうまく活用して社会で活躍する人も多くいます。イライラ42相談したい