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概要

アイパル通信(2021年 春号)

2020年度 災害時外国人住民支援事業 実施報告 香川県国際交流協会では、地震などの大規模災害発生に備え、災害時に外国人住民を支援するボランティア育成のための研修や、外国人住民への防災啓発のための訓練などを香川県からの受託事業として実施しています。今年度は、9 月27 日(日)に災害時通訳ボランティア研修(中国語)を実施したほか、1 月30 日(土)に、宇多津町との共催で以下の訓練を実施しました。1外国人住民のための防災訓練 2 災害時外国人支援ボランティア研修地震などの災害が起こったとき、外国人住民を「災害弱者」にしないためには、日頃から地域の災害について知っておくことのほか、日本人住民とつながりを持ち、互いに助け合える関係を築いておくことが重要です。このことから、災害をテーマとした研修や訓練の中でも、同じ地域に住む外国人住民と日本人住民がお互いを知ることができる「交流」の時間を充実させていきたいと考えています。研修を終えて●避難所での避難生活ワークショップ 多様な人々が避難してくる避難所ではどのようなことに困るのか、またその解決にはどのような対応が必要になるのかを考えるワークショップを通じ、災害時における多様性に配慮した外国人住民の支援の在り方について話し合いました。 講義を通じて、宇多津町ではどんな災害が起こるか、避難所がどういうところかを学びました。また、起震車で地震を体験したほか、救命講習、搬送訓練、消火訓練など、人を助ける方法も学びました。地図で危ないところを確認!●講義「多言語支援センターの活動事例から    災害時の外国人支援について考える」 過去の災害時の例から、災害多言語支援センターが果たす役割や、情報伝達のポイント等について学びました。非常食いろいろ ▲体験簡易トイレ       外国人参加者と日本人参加者が同じグループになって交流をしました。 グループ対抗で、災害に関する標識をあてるゲームにも挑戦!上位グループには景品として災害に役立つグッズをプレゼント!日本人参加者より:・交流タイムの活動を通じて、外国人住民の視点を知ることができてよかった。・楽しく防災が学べるよいイベントだと思うので、継続してほしい。外国人参加者より:・今後何が起こるか分からないので、色々と災害のことを学べてよかった。・たくさんいろいろなことを教えてもらった。新しい友達もできた。講義国際理解講座 国際交流員のみんなと 来県当初は、不安を抱えていた私でしたが、香川の皆さんが優しく迎えてくださったおかげで、その不安は雪が溶けるかのように消え、それから3年間、楽しくて幸せな香川生活を送ることができました。「香川に来て良かった!日本語を習っていて良かった!」と心から思いました。 国際交流員としての業務の中で特に印象に残っているのは、「国際理解講座」と「かがわ国際フェスタ」です。新しい人やものをすぐに受け入れ、友達になってくれる県民の皆さんとのふれあいは、私にとって特別な思い出になりました。イベントの主催者と参加者という関係ではなく、交流の場で出会った「人」と「人」として、お互いのことを理解し合えた時に、自分が国際交流員になった理由を思い出すこともできました。 昨年あたりからは、新型コロナウィルスの影響でそれまでのような交流が難しくなっていますが、どんな状況、形であっても、交流は続けられると私は信じています。韓国には「?イ?ガ ?オプスミョン???インモムロ??? ?サンダ? (歯が無ければ歯茎で生きる)」という諺がありますが、これは、日本語で言うところの「何とでもできる」という意味です。今の時代、家にいても世界中の人々とつながれますし、私は世界がより身近になったと感じています。いつかどこかで皆さんと再び交流ができると信じ、その日を心から楽しみにしています。 ここで過ごした3年間は、私の人生の中の1つの点に過ぎないかもしれませんが、香川で出会った皆さんと交流した時間をつなげると、点は線となり、私と皆さんの間には特別な絆が生まれたように感じています。香川で経験した全てのこと、そして出会った全ての人に感謝しています。3年間ありがとうございました。 「?ト ?マン?ナ?ヨ! (また会いましょう!)」任期を終えた国際交流員の帰国あいさつ張チャン 明ミョン訓フン(韓国)香川の好きな場所:高松の商店街、屋島、父母ヶ浜好きな日本語:工夫、笑顔カムサハムニダ?????.(ありがとうございます!)アイパル通信 2021 春号 3