ブックタイトルTAKAMATSU ART LINK 令和2年度報告書

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概要

TAKAMATSU ART LINK 令和2年度報告書

岩本 象一/IWAMOTO syouichi1981 年生まれ 神戸出身2005 年~2008 年 インドネシア政府奨学金留学生としてインドネシア国立芸術大学にてガムランや舞踊を学ぶ。帰国後岡山に移住しジャワガムラン教室を開く一方、様々な場所でワークショップや公演を行っている。また国内外問わず様々なジャンルのアーティストと共演し活動は多岐にわたる。02 障害福祉サービス事業所ほのぼのワークハウス×岩本象一(打楽器演奏家)ほのぼのワークハウスでの活動は今年度で7 年目となります。音楽を通じてじっくりと関係を温めながらメンバー達の内面の発露となる音世界を模索し続けてきました。その結果2017 年に1st アルバムが完成しました。一介の音楽家に過ぎない私にとって、企画全体を舵取りしていく難しさに加え、先の見えぬ状況での様々な判断や遠方の施設へ通う不安もあったからです。しかし、各部門の素晴らしい仕事が私を鼓舞し、関係者の力強い支えや何よりもメンバー達との合奏できる喜びが、私を奮い立たせてくれました。かくして8/31(野菜の日)にアルバム“はらにきゃべつ” とPV “富士山ニュゥヨーク” の発表へと漕ぎ着けたのです。私にとって本プロジェクト完遂という一つの闘いは、コロナ禍においての自己の生き方をたくましくし、暗中模索の生活に射し込む一条の光でした。この体験は今後の人生における私の灯火となると信じています。そして、今年度はコロナ禍をかいくぐり2nd アルバムのみならずPV 制作までやり遂げることができたのです。それは、グラフィックや衣装のデザイナー、カメラマン、録音エンジニアの方達と共同で作業する一大プロジェクトでした。計画を立て各部門へ要請したのは1月、並行し曲の選定や合奏練習、3月に録音しその後は編集作業、6 月に衣装班と共にPV 撮影、アルバムデザインは何度も意見交換しギリギリまで練りました。そしてようやく夏に全てが出揃ったのです。各部門と施設をつなぎつつ議論を重ね構築していく作業は、奥行きある多彩な綾を織っていくような立体的思考が問われ、私は度々頭を抱えました。07 | | 08