ブックタイトルTAKAMATSU ART LINK 令和2年度報告書

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概要

TAKAMATSU ART LINK 令和2年度報告書

山端 篤史/YAMABERI atsushi香川県生まれ。2009 第1回香川県文化芸術新人賞受賞、2016 LAND SCAPRE 徳島彫刻集団と香川との交流/高松市塩江美術館、徳島LEDアートフェスティバル2016 /徳島市様々な素材を使用し多岐にわたる表現をおこなう。内容も造形物もその時々のインスピレーションを核としていて、一見するとバラバラな表現にも見えるが、作品を媒介物と考えコミュニケーションを図ることを主旨に制作を行っている。04 障害福祉サービス事業所クローバーハウスこがも×山端篤史(造形作家)今年度よりクローバーハウスこがもでアートリンクを行うことになりました。が、コロナ禍のため室内でみなさん揃っての活動はかなり難しい状況だったので、少人数で距離が取れるよう野外での活動からスタートしました。打ち合わせの時に出た「種を蒔いてその成長を見るのはどうか?」というアイデアにピン!ときて実施することに。成長を見るだけじゃ面白くないので、収穫して食べられる野菜を育てることに。選抜されたメンバーは女性ばかりだったので、まずはオシャレにかわいく木製のプランターカバーにペイントしました。初日、お日様の元、ハケや筆、スポンジなどを使ってペンキでペイント。「汚れるのを嫌がるかな」との僕の思いを払拭するようにみんな好きな色を集中して塗ってくれました。その様子は、僕がアートリンクに関わってから初めての体験でした。みんな初日から躊躇なく表現できる!これってすごい!この様子を見て野菜作りもきっとうまくいくと確信。きゅうりにさつまいも、トマト、ゴーヤ、バジル、枝豆などなどたくさんの苗を植えて収穫を待ちます。毎日の水やりも欠かさず大切に育ててくれたおかげで美味しくいただくことができました。秋以降は皆さんが参加できるように木のオブジェ制作。思い思いの表現で色をつけて、みんなが一つの輪の中に収まるような展示に。作ってもらうばかりでなかなか交流ができない、もどかしい1年でしたが、皆さんの積極的に表現できるポテンシャルを感じることができ、次の新しい可能性につなげることができたと思います。13 | | 14