ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成30年度報告書

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概要

高松市障がい者アートリンク事業 平成30年度報告書

『はじめましてサン』ART LINKは5年目ですが、今年から新しい施設に通うことになり、行く前はどんな人がいるかな?どんな施設かな?うまく関係を築けるだろうか?など不安に思っていましたが、通い始めるとそんな不安は吹き飛びました。利用者さんもスタッフの方々も明るく話しかけてきてくれて、ART LINKを楽しんでくれている様子。それからは毎回のおしゃべりも楽しみの1つとなりました。『司会者あらわる!』OさんはNHKの歌番組を真似て司会をするのが好きだそうで、台本まで自分で書いて毎日お昼休みに持参のマイマイクを使って司会をしているらしい。それを聞き、自然と毎回最後にはOさんの司会でみんなそれぞれ自分の描いた絵について発表する発表タイムが設けられるようになりました。時には私やスタッフの方、偶然通りがかった人も司会者に指名されれば発表しなくてはいけません。link01障害福祉サービス事業所サン×千葉尚実(美術家)ARTIST PROFILE千葉尚実/CHIBA naomi1979年香川生まれ。2002年大阪芸術大学卒業。平面、立体、インスタレーションなど様々な素材、手法で私的な出来事や、そこからくる心象などをモチーフに制作している。また、最近では映像作品や場作りなど、他者の介入により自分のコントロールや想像と違うことがおこっていく面白さを感じている。『独特の感性』初めてサンに行った日は20人近く参加してくれたのですが、バタバタして名前を覚えることもままならなかった中、「血」とか「お墓」とか書いている文字が目に入ってきて、最初は見間違いかと思いました。しばらく通っているとそれはKさんで、「トイレの花子さん」「いや~ん」「むかしのボクヘ、こっちのボクより」などの独特のブラックな絵と言葉を書いては、私に「読んで」と言ってきます。なんだか彼と気が合いそうな気がしました。彼はいつも投げキッスをしてくれます。『展示に向けて』サンは今年からART LINKに参加して、展示も初めてなので、来場者に施設を紹介できるようなこと、それから、とにかくみんなの個性が強くて面白いのでそれをありのままに紹介したいと思い、Oレポーターに施設を紹介してもらう映像作品を作ることにしました。さらに、施設にタイルがたくさんあって何かに使えないかとスタッフと話していたので、みんなでサンのモニュメントを作ることになりました。05 | | 06