ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成30年度報告書
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高松市障がい者アートリンク事業 平成30年度報告書
今年もあゆみ園の皆さんと制作しました。2年目です。昨年、1年間あゆみ園に通っていて気になることが・・・。玄関入ってすぐのガラスケースに造形作品、いぶし銀の干支達。また、作業場の片隅にある石膏型、土練機。作業場の裏にはバケツに入った粘土と窯。これらは、以前使っていたが、今はできる人がいないとのこと。そう、陶芸です!陶器を制作する環境が整っている!といった経緯で今年のアートリンクは陶芸を中心に行いました。link10障害福祉サービス事業所あゆみ園×山端篤史(造形作家)ARTIST PROFILE山端篤史/YAMABERI atsushi香川県生まれ。2009第1回香川県文化芸術新人賞受賞、2016 LAND SCAPRE徳島彫刻集団と香川との交流/高松市塩江美術館、徳島LEDアートフェスティバル2016/徳島市様々な素材を使用し多岐にわたる表現をおこなう。内容も造形物もその時々のインスピレーションを核としていて、一見するとバラバラな表現にも見えるが、作品を媒介物と考えコミュニケーションを図ることを主旨に制作を行っている。春にあゆみ園主催のお祭りに参加させて頂いた時、お茶席やお花の展示があり、そこに使われていた道具類をメンバーみんなで手作りすれば、より個性的な空間になるのでは?というインスピレーションのもと抹茶茶碗、菓子皿、一輪挿しなどを制作することに。メンバーの皆さんは、粘土を触ることへの抵抗はほとんどなく、はじめは簡単な皿からだんだんと難易度の高い茶碗へ。粘土の造形はすごくスムーズでした。何よりも皆さん昨年に比べて制作に集中している感じをすごく受けました。土という自然の素材を触ることで心が落ち着いたのか、2年目なので制作にも慣れたのか、要因は色々あると思いますが、すごくいい雰囲気のもと様々な個性の作品ができ上がってきました。その作品に釉薬をつけて焼くと完成。みんな最後まで集中してがんばれました。個性的な茶器でのお茶会が楽しみです!片隅でひっそりと置かれてあった土練機や陶芸の窯が再び動き出しフル稼働。参加してくれたメンバーやスタッフ皆さんが形にしてくれたお蔭で、再び陶芸に光を当てることができたと思います。これをきっかけに陶芸が、あゆみ園の活動の一端になっていくことがアートリンクを行った意義にもつながってくるのではと考えています。きっかけ作りは楽しくできたと思います、それを熟成し発展させていくことはさらに楽しい!ということを、皆さんにも体感して頂きたいと願っています。31 | | 32