ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

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概要

高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

ARTIST PROFILE山端 篤史/YAMABERI atsushi様々な素材を使用し多岐にわたる表現をおこなう。内容も造形物もその時々のインスピレーションを核としていて、一見するとバラバラな表現にも見えるが、作品を媒介物と考えコミュニケーションを計る事を主旨に制作を行っている。障害福祉サービス事業所 たんぽぽの家 ×山端 篤史(造形作家)アートリンクは、ボクも初めて、たんぽぽの家のみんなも初めて。お互いにシャイで、思いが伝わりにくい。似た者どうし。でもそれが良かったと思う。自然にたんたんと楽しむ事ができたと思う。もともと、藍染めや革製品などのクラフト作業や書道などにも定評があり、農作業や清掃活動などフィールドでの活動も精力的にこなす皆さん。ファーストコンタクトの時に、経験値は僕よりずっと高いと感じました。それだけに活動内容は悩みながらです。もっと楽しい事!もっとすごい事!と思案し続け色々やって半年経ったかそのくらいの時に「先生、これどうな?」「うまいことできとるやろ」と声をかけられました。その言葉がとても自然で、『あー何かこれでいい気がする』と妙に納得した記憶があります。無理せず自然に、なじむ様にアート活動に取り組むことができる。日常の様々な経験を通して、新しい事を自然に受け入れる術を知っているかの様なメンバーの皆さんに僕の方が教わる毎日でした。たんぽぽの家のメンバーみんなが、野に咲くタンポポの様だ。「名は体を表す」という言葉がしっくりくる。そう感じた事を大切に表現したいと考えている。タンポポの花の様な笑顔、それが綿毛になって飛んでゆき、落ちたところでまた笑顔の芽を出す。綿毛が運ぶたくさんの笑顔アイテム。陶器で制作したおもちゃ箱の様なオブジェ群。色んなところで花を咲かせてほしい。53 | | 54