ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

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概要

高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

ARTIST PROFILE岩本 象一/IWAMOTO syouichi1981年生まれ。神戸出身。主に叩いて演奏できるモノを奏する人。インドネシア留学を経て2010 年より岡山在住。ジャワガムラン教室主宰。音を媒体として人と場を繋ぐこと、またその場からゆるぎのない音と沈黙を導きだす音の詩人でありたいと思っている。障害福祉サービス事業所 ワークプラザ・たんぽぽ ×岩本 象一(打楽器演奏家)2 年目に入り、方向性を再検討し大人数でのパフォーマンスの可能性を探った結果、音楽だけでなく劇の要素を加えた” 音楽劇” という表現方法に舵をきることにしました。” 砂の話” という中東に伝わる昔話をベースに台本をつくり、音を出すチーム、セリフを読むチーム、パフォーマンスをするチームに分けました。そしてそれぞれの持ち場で各々の表現を模索しました。その折、施設側から福祉のつどいに出演しませんかという話がありました。このプロジェクトに真摯に取り組みそれを外に発信していこうという気持ちに嬉しく思いました。本番ではサンポートホール高松という大きな舞台に臆する事なく、それぞれの役割をしっかり果たしていました。たんぽぽメンバーの表現が発露した素晴らしい音楽劇だったと思います。何よりも終演後にメンバー数人が感極まって泣いている姿に心を打たれました。大きな山を乗り越えた後の達成感を大切にしつつ更にその先を見据えた共同作業が今後継続できればと思います。3 月の発表では前回なかなかフォーカスできなかった人達にどんどん前に出てもらえるような仕組みをつくりたいと思っています。今後グループとして成熟し安定したパフォーマンスを目指したいですし、そのためにも施設全体との交流をしっかり深めていきたいと思います。そして次年度の目標はたんぽぽ独自のストーリーを皆で練り上げ、新作の音楽劇をつくっていきたいです。43 | | 44