ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

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概要

高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

時々参加される人のなかに、画材を渡しても中々筆が進まず、具象的な絵は描けないのかな?と思う人がいました。ある日、彼の近くに本の挿絵を置いてみると、鉛筆を持って画用紙に少しだけ線を引きました。その後もゆっくりながら、どんどん挿絵を写していきます。そんなことは初めてだったのでびっくりしてしまいました。彼はできないと決めつけていた自分を反省しました。それからは、参加されるたびに「今日はどうかな?」と思うのですが、筆は進んでくれません。次にやる気のスイッチが押される日を根気よく待ってみようと思います。いつも凄いやる気満々で「がんばじょる?」つまり『自分はがんばってるやろ?』と問いかけてくる人がいます。彼は、いつも画用紙いっぱいに無数に縦横の線を引いていきます。ある日ハサミを渡してみると、線を引き終わった画用紙の端から切れないようにぐるぐると中心まで切っていきました。次に、その長い紙を切り分け、ぐるぐる巻き始めました。それからは線を引くのもそこそこにぐるぐるの紙を量産し続けダンボールにいっぱいになりました。展示への思い今回は、ウインドヒルで普段描いている絵の展示をより充実させたいと思っています。そして、以前作った移動式屋台『わたくいとあんせのお店。』を発展させて施設の方々や見に来てくれたお客さんが交流できるような「クッション」のように利用できる仕組みを考えています。こちら側からだけ発信するんじゃなくて、見た人がそれに反応して、それをまた受け取る様なことができたらなあと考えています。市民交流プラザIKODE瓦町 アートステーション ギャラリー39 | | 40