ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

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高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

障害福祉サービス事業所 かすがの里、あじさい ×清水 直人(美術家)画材の変化による変化や広がり今年度は、絵の具でのドローイングを多くの人に積極的に勧めてきました。少々扱いが難しい素材であるため、クレヨンなどの方が自由にドローイングできる人もいらっしゃいますが、画材が変わることで表現の方向性が変化したり、これまでと違う世界が垣間見えたりする人もいました。例えば、鉛筆、クレヨンでは、アンパンマンの登場キャラクターなどを描いていた人が、絵筆を手に取ると、虹や色面構成のように画面を埋めていくのです。描く風景を見つめていると絵の具を「混ぜる・伸ばす」といったような行為にこだわりがあるようで、それがドローイングの変化の理由の一端にあるようです。多分、色を塗ることが好きで、アンパンマンなどは色を塗るための方便のようなものであるのではないかと考えさせられました。もちろん、アンパンマンは大好きなのでしょう。ARTIST PROFILE清水 直人/SHIMIZU naoto1980 年生まれ。岡山県在住。対象的な認識によって捉えるのではなく、関与し共通感覚(社会的な共通性と根源的な感覚)をはたらかせることにより捉え視覚化する。社会と人間のアクチュアリティー、時代性を問い33 | たいと考えている。 | 34