ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

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概要

高松市障がい者アートリンク事業 平成28年度報告書

中村 竜也/NAKAMURA tatsuya伊藤 玄樹/ITO genki自分のノートに大好きなプロ野球の選手の名前や背番号、イラストを描いている。大好きな野球の話をすると熱が入ることもある。 優しいといわれ、笑顔でいろいろな人と話をするのも好きで、通っているサンに友達もたくさんいる。静岡出身、岡山在住。できるだけ自然にまわりくどくならないように生活したり、絵をつくったり音をだしてみたりしている。「なにかつくることは、時にまわりくどくなっている気がします。」中村 竜也 伊藤 玄樹(美術家)profileリンクの経過竜也さんは、その時気になっているものをひとつ持って部屋に入ります。野球の本や漫画やCDやチラシだったりします。それらの話をしているとお気に入りのページ、場面、文字があって、「それを描ける?描いて」と僕にいいます。僕がスケッチブックに描くと上から竜也さんがペンで色をつけたり字を書いたりします。そしてできた絵はいつも大事に持って帰ります。ふたりで一緒に絵の具を使ってキャンバスに絵を描いてみます。同時に描くとふたりとも、[そう来たか、ならばこうしよう]とまるでたたかいのようです。でも相手を尊重します。でも上から描き足します。だいたい1 日で完成します。乾かして次のとき名前を書いて完成です。こういった流れで毎回2 時間を過ごしました。何回かして慣れてきたら、とてもたのしく、心地よい空間になったと感じました。竜也さんの視点、形の捉え方、文字の捉え方、色の使い方、人との関わり方、周りへの気づかい、そういったものが、いつもの部屋に、いつもあって、僕たちは そこでは 自由であって 絵を描く遠まわりのような、近道のような、でも着くところは結局ちがうところ止まったところがそこ見回したところがそこ11| | 12