ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業

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概要

高松市障がい者アートリンク事業

アートリンク04障害福祉サービス事業所ほのぼのワークハウス(特定非営利活動法人ほのぼのワークハウス)高松市牟礼町原765×岩本象一(打楽器演奏家)知的に障がいのある人等が通所し、個々の能力に応じた作業や手作りクッキーの製造、農園の仕事等を行っています。地域の中で自立した生活ができるよう支援することを目的とした施設に、「ぞうさん」こと、打楽器奏者の岩本象一が来ました。主に打楽器を使用して、即興音楽を創ったりリズム遊びをしたり。一人ひとり木材で打楽器のカホンを制作し、アクリル絵の具で着色し、自分の楽器として毎回利用しています。初めて訪問した際、小学校分校跡を利用した雰囲気のある木造建物がとても印象的で一目で気に入りました。作業所の方々はとても親切で、僕をあたたかく出迎えてくれました。毎回ワークショップ後にお茶とお菓子をご馳走になりゆっくり雑談ができたのは、共同作業を重ね作品を生み出していく過程でとても大切な時間であったと思います。またワークショップ以外の彼らの姿、例えば作業する様子、手入れをしている菜園、クッキーの製作所など見学できたのも親交を深めていくきっかけになりました。楽器運びや会場準備、片付けなど常に皆で協力し合いとてもチームワークのいいところだなと思いました。カホン制作ワークショップの時にも、早く仕上げた人が手間取っている人を手伝い、限りある工具を譲り合って使用していました。音遊びのワークショップの時には、ルールから逸れる人がいても失敗を責めたりする空気にはならず、むしろ失敗を“いいパフォーマンス”と認め合えるいい雰囲気が徐々に出来ていったと思います。発表会に向けての練習が始まると徐々に雰囲気が引き締まってきましたが、グループを成熟させていく上で寛容さと厳しさのメリハリを経ていったのは良かったと思います。カホンでリズムの掛け合いをしました。これは奏者が円になり、1人の演奏をみんなが真似て、次は隣の人の演奏をみんなが真似る、そして更に隣の人がという具合に交代しながらぐるぐる回していくものです。最初は本来の打法である手のひらで打面を“叩く”という技法だったのが、“拳で叩く”、“擦る”、“はじく”、“引っ掻く”、“足で蹴る”など色々な技13