ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業

概要

高松市障がい者アートリンク事業

法が生まれました。更には打面でないところを叩き、声も使い、隣の人の体でリズムを刻み、もはや音も出さずただ体を動かすだけなど、それぞれの個性や発想がルールを突き破り溢れ出てきました。狭義の音楽から解き放たれた瞬間を体感出来たと思います。そして何よりも皆のパフォーマンスは素直に面白くお腹がよじれるくらい笑いました。ARTIST Profileみんなで出しあったアイデアを元にほのぼのオリジナル曲をつくりました。曲構成の中で制約をなくし自由に表現する機会を作ろうと思っていたのですが、こちらがある程度の道筋をたてないと、逆に皆は能力を発揮出来ず困惑してしまうことに気づきました。今回は発表という形にまとめる為にも枠組み内に皆それぞれがやや小さく収まるという形になったと思います。しかしそういった中でも、各々の個性や表現力を埋没させることなくもっと際立つよう出来たのではという思いが残りました。表現が枠組み内できれいに収まること、逆に突き破り超越すること、更にはその間を自由に行き来できるような作品づくりが次なる課題です。先入感を捨てその時その場にいる人としっかり向き合い、共有出来るものを模索しながら共同作業を重ねていけたらと思います。岩本象一IWAMOTO syouichi１９８１年生まれ神戸出身主に叩いて演奏できるモノを奏する人。音で情景を描く音の詩人でありたいと思っている。インドネシア留学を経て２０１０年より岡山在住。ジャワガムラン教室を開講し各地でワークショップを行う一方、様々なグループに参加し演奏活動をしている。音を媒体として人と場を繋ぐこと、またその場からゆるぎのない音と沈黙を導きだす事を目指している。14