ブックタイトル高松市障がい者アートリンク事業

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概要

高松市障がい者アートリンク事業

ピンクに覆われる画用紙とりわけ日本においては、女性的なイメージが連想されるピンク。この色に強い関心を持たれる平井さんは、多くの色の中で必ずピンクのクーピーを手に取られます。第一回目のワークショップの際に、参加者皆さんに人物を描いてもらいました。短髪で口を開けた黒い服の青年を描いた後、おもむろにピンクを手に取り、余白部分に楕円形を描画していきました。2枚目、人物を描いた後、またピンクを手に取り余白部分を描画します。僕は、桜の花びらに見えるピンクの楕円にはどのような思いが込められているのかと興味を持ちました。次に、黙って画用紙を渡すと、おもむろに画用紙をピンク色で覆っていきました。程なく、白画用紙は、ピンク色の画用紙となりました。僕が憧れるのは、彼のピンク色に対しての関心に加え、パステルやクーピーなどの画材を消失させたいという思いが描画行為から感じられる点です。残りの長さを確かめながら描画を行い、短くなると新しいクーピーを求めます。色鉛筆やクレヨンなどほかの画材によるピンク色を渡しましたが、平井さんの手になじみ、紙との相性を検討された結果は、クーピーが現状ではベストのようです。8